「共謀罪に抗して/OS/Debian」の版間の差分

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Etcherの使い方は簡単です。
 
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最初に左側にある「Select Image」ボタンを押して、ダウンロードしたイメージファイルを指定します(1)。 次にPCにUSBメモリが刺してあればデバイスが表示されているので書き込みをしていいか確認をして(2)、右側にある「Flash!」ボタンを押せば(3)書き込みが始まります。
  
 
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最初に左側にある「Select Image」ボタンを押して、ダウンロードしたイメージファイルを指定します(1)。 次にPCにUSBメモリが刺してあればデバイスが表示されているので書き込みをしていいか確認をして(2)、右側にある「Flash!」ボタンを押せば(3)書き込みが始まります。
 
  
 
書き込みが終われば、インストール用USBメモリの作成は終了したのでPCからUSBメモリを抜いてください。
 
書き込みが終われば、インストール用USBメモリの作成は終了したのでPCからUSBメモリを抜いてください。
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root(管理者)パスワードの設定は、'''rootパスワードを入力せずに先に進めてください!'''
 
root(管理者)パスワードの設定は、'''rootパスワードを入力せずに先に進めてください!'''
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rootパスワードを空にするとrootユーザーが無効にされ、次で作成するユーザーにsudoが利用できる権限が設定されます。
 
rootパスワードを空にするとrootユーザーが無効にされ、次で作成するユーザーにsudoが利用できる権限が設定されます。
  
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インストールするHDD/SSDのパーティションを設定します。
 
インストールするHDD/SSDのパーティションを設定します。
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HDDの暗号化をおこなうので「ディスク全体を使い、暗号化LVMをセットアップする」を選択します。
 
HDDの暗号化をおこなうので「ディスク全体を使い、暗号化LVMをセットアップする」を選択します。
  
 
[[ファイル:012-debian stretch install.png|520px|パーティションの設定]]
 
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インストール先のHDD/SSDを選択します。
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パーティションの分割方法を設定します。
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特に理由がなければ「すべてのファイルを1つのパーティションに」を選択します。
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今までのパーティション設定を書き込むかの最終確認です。
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[[ファイル:015-debian stretch install.png|520px|変更の書き込み確認]]
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暗号化のためにランダムデータを書き込みディスクを消去しています。
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ものすごく時間がかかるので放置しておくと良いでしょう。
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信頼性が落ちても良いのであれば、キャンセルボタンで飛ばすこともできます。
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ディスク暗号化のためのパスフレーズを入力します。
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パーティション作成のための最終書き込み確認です。
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システムがインストールされています。これも時間がかかるので放置しておきます。
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パッケージのダウンロード先(ネットワークミラー)を設定します。
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パッケージをダウンロードする国(ミラーをする国)を選択します。
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パッケージをダウンロードするサーバーを選択します。
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プロキシの設定は、特になければ空のままで次に進めます。
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ブートローダー(Grub2)の設定です。
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ブートローダー(Grub2)のインストール先を指定します。
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特に理由がなければインストールしたディスクを選択します。
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ブートローダーのインストールが終わればインストールは終了です。
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お疲れ様でした。

2018年2月14日 (水) 02:42時点における版

Debian GNU/Linux

Debian(でびあん)とは、コンピュータのための自由なオペレーティングシステム(OS)を開発するために連携した個人の集団と作成されたオペレーティングシステムの名称です。

なぜDebianを使うのか

「なぜDebianを使うのか」と尋ねられますが、Debianを使ういくつかの理由を挙げます。

  • 非営利かつボランディアベースで開発されていて、企業Linuxディストリビューションのように企業の意向に左右されること無く開発されているから。
  • 100%フリー(自由)ソフトウェアであり続けることやバグ情報などの問題を隠さないといったDebianとしての姿勢をまとめた「Debian社会契約」を制定し、現在もその方針に沿って活動をしているから。
  • Debiaに収録されているパッケージ(ソフト)は、「Debianフリーソフトウェアガイドライン(DFSG)」に沿って厳格に分けて作成、管理されており、DFSGに合致してDebianと認められた自由/オープンソースソフトウェアとDFSGに合致しない不自由(プロプライエタリ)なソフトウェアの両方が用意されユーザーの状況や好みに応じて利用できるから。

ちなみにDebianフリーソフトウェアガイドラインは、オープンソースソフトウェアであることを判定するための指針となる「オープンソースの定義」の元となりました。

ほかにも理由はありますが、その他の疑問などはDebianサイトの「Debian について」や「Debian を選ぶ理由」を参照してください。

Debianのインストール

これからDebianをPCへインストールしますが、初めてDebianを使う人が確実にPCへインストールしてデスクトップ環境を利用するために「HDDの容量などを多く使ったとしても簡単、確実な方法を選ぶ」という方針を決めました。 この方針に沿ってPCにインストールするために、以下の条件でインストールします。

  1. PCには一つのOS(Debian)しかインストールしない
  2. インストールがひとつのイメージファイルだけで完結するライブイメージを使う

インストール用イメージファイルのダウンロード

インストール用イメージファイルをダウンロードしましょう。

自分のPCが32ビットか64ビットかわからない人は、32ビット版と書かれた方にアクセスしてください。また、インストールするPCのメモリが4GB未満なら、その方も32ビット版をお使いください。

アクセスすると似たようなファイルが並んでいますが、この中で末尾が「.iso」というファイルをダウンロードします。 そのほかファイル名にgnomeやkdeといった名前もついていますが、これはデスクトップ環境の名前です。

Linuxのデスクトップ環境はWindowsやMacのように決まった変更ができないデスクトップ環境ではなく、機能やメモリ使用量などの条件から複数のデスクトップ環境が選べます。 迷ったらgnomeとついているisoファイルをダウンロードしてください。

  • デスクトップ環境(上にあるほど高機能だがメモリ使用量が多い)
    • GNOME(グノーム)
    • KDE
    • Mate(マテ)
    • XFCE4
    • LXDE

イメージファイルをUSBメモリに書き込む

ダウンロードしたライブイメージファイルをUSBメモリに書き込みます。 ここで注意してほしいのはUSBメモリへの書き込みはファイルのコピーではなく、書き込みソフトを使ってUSBメモリに書き込む必要があります。

イメージファイルをUSBメモリへ書き込むにはWindows、Mac、Linuxで利用できるEtcherというソフトがあるので、これを使います。

Etcherの使い方は簡単です。 最初に左側にある「Select Image」ボタンを押して、ダウンロードしたイメージファイルを指定します(1)。 次にPCにUSBメモリが刺してあればデバイスが表示されているので書き込みをしていいか確認をして(2)、右側にある「Flash!」ボタンを押せば(3)書き込みが始まります。

Etcher

書き込みが終われば、インストール用USBメモリの作成は終了したのでPCからUSBメモリを抜いてください。

USBメモリからの起動

PCのBIOSまたはUEFIの起動デバイスの設定を変更して、作成したUSBメモリから起動をします。 このときの注意としては、Windows 8以降のPCではUEFIが使われていますが起動デバイスの順番変更のほかに、セキュアブートを無効にする必要があります。

ライブで確認をする

USBメモリが起動したら、Debianをインストールをする前にインストールしても問題がないかライブシステムを使って確認しましょう。

メニューの上から2つめにある「Debian Live with Localisation Support」を選んで、Japaneseを選んで起動します。

インストーラメニュー

無事起動したでしょうか。無線LANで接続などデバイスの問題はありませんか? この時点で問題があるようならば、インストールしてもデバイスなどが利用できない可能性が高いので残念ですがインストールは中止しましょう。

Debianのインストール

問題がないようでしたらPCを再起動してDebianをインストールします。 もう一度、USBメモリから起動して、今度はメニューの上から3番目にある「Graphical Debian Installer」を選択してインストーラーを起動します。 インストールの方針としては以下の方針でインストールします。

  • HDDのパーティションは分割しない(/homeなどに分割しない)
  • HDDを暗号化する

後で変更できますが以下の情報も必要になるので考えておきます。

  • アカウント名
  • アカウントのパスワード
  • パーティション暗号化用のパスワード

準備ができたらインストールを始めます。 ここからはスクリーンショットの解説で説明します。

スクリーンショットツアー

言語を選択します。

言語の選択

場所を選択します。

場所の選択

キーボードの種類を選択します。

キーボードの設定

PCの名前(ホスト名)を設定します。

ホスト名の設定

ドメイン名の設定は空でかまいません。

ドメイン名の設定

root(管理者)パスワードの設定は、rootパスワードを入力せずに先に進めてください!

rootパスワードを空にするとrootユーザーが無効にされ、次で作成するユーザーにsudoが利用できる権限が設定されます。

rootパスワードの設定

ユーザーの名前を入力します。

ユーザーの名前入力

アカウント名を入力します。

アカウント名の入力

ユーザーアカウントのパスワードを入力します。

ユーザーアカウントのパスワードを入力

インストールするHDD/SSDのパーティションを設定します。

HDDの暗号化をおこなうので「ディスク全体を使い、暗号化LVMをセットアップする」を選択します。

パーティションの設定

インストール先のHDD/SSDを選択します。

ディスクの選択

パーティションの分割方法を設定します。

特に理由がなければ「すべてのファイルを1つのパーティションに」を選択します。

パーティションの分割方法を設定

今までのパーティション設定を書き込むかの最終確認です。

変更の書き込み確認

暗号化のためにランダムデータを書き込みディスクを消去しています。 ものすごく時間がかかるので放置しておくと良いでしょう。

信頼性が落ちても良いのであれば、キャンセルボタンで飛ばすこともできます。

暗号化のためのディスク消去

ディスク暗号化のためのパスフレーズを入力します。

ディスク暗号化のパスフレーズ入力

パーティション作成のための最終書き込み確認です。

ディスクの書き込み確認

LVMの書き込み確認

システムがインストールされています。これも時間がかかるので放置しておきます。

システムのインストール中

パッケージのダウンロード先(ネットワークミラー)を設定します。

ミラーの設定

パッケージをダウンロードする国(ミラーをする国)を選択します。

ミラーの国を設定

パッケージをダウンロードするサーバーを選択します。

ftp.jp.debian.orgは国内サーバーで近い場所に自動的に振り分けるので、そのままで構いません。

国内のミラー先設定

プロキシの設定は、特になければ空のままで次に進めます。

プロキシの設定

ブートローダー(Grub2)の設定です。

ブートローダーの設定

ブートローダー(Grub2)のインストール先を指定します。

特に理由がなければインストールしたディスクを選択します。

ブートローダーのインストール先を設定

ブートローダーのインストールが終わればインストールは終了です。

インストール終了

お疲れ様でした。