「共謀罪に抗して/OS/Debian/環境設定」の版間の差分
細 (フォント設定に追加) |
(フォントリスト追加) |
||
1行目: | 1行目: | ||
− | == | + | == はじめに == |
+ | |||
+ | ここでは、Debianインストール後におこなう初期設定を説明します。 | ||
+ | |||
+ | 設定については、見出しに必ずおこなってもらいたい設定を「【必須】」、任意でおこなってもらう設定には「【任意】」とつけているので参考にしてください。 | ||
{{コラム | {{コラム | ||
|タイトル = このページの注意 | |タイトル = このページの注意 | ||
− | |内容 = この環境設定はDebian | + | |内容 = この環境設定はDebian Liveを使って「[[共謀罪に抗して/OS/Debian]]」の方法でインストールした場合の環境設定です。通常のDebianインストーラを利用した場合とは異なるのでご注意ください。 |
}} | }} | ||
53行目: | 57行目: | ||
* アクティビティ画面は、'''「Super(Windows)」キー'''を押すと直接アクティビティ画面へ移動ができます。 | * アクティビティ画面は、'''「Super(Windows)」キー'''を押すと直接アクティビティ画面へ移動ができます。 | ||
− | == | + | == 【必須】 OSとアプリのアップデート == |
最初にOSとアプリをアップデートします。 | 最初にOSとアプリをアップデートします。 | ||
− | + | OSとアプリをアップデート・インストールをする方法は、コマンドラインや[https://wiki.gnome.org/Apps/Software GNOMEソフトウェア]を使う方法がありますが、ここではGUIのパッケージマネージャー「Synaptic」を使った方法を紹介します。 | |
+ | |||
+ | {{コラム | ||
+ | |タイトル = Linuxのアプリケーション・パッケージについて | ||
+ | |内容 = Linuxのアプリケーションは、スマートフォンアプリとストアのようにアプリケーションは「パッケージ」という形でまとめられLinuxディストリビューションから配布されます。アプリケーションは一元管理されているので、パッケージをアップデートをすればシステム、アプリ両方ともに安全な状態に更新されます。 | ||
+ | }} | ||
=== Synapticの起動 === | === Synapticの起動 === | ||
− | 「アクティビティ」をクリックまたは「Super(Windows) | + | # 「アクティビティ」をクリックまたは「Super(Windows)」キーを押します。 |
− | 表示されたSynapticアイコンをクリックするとパスワードの入力画面になりますが、パッケージのインストールには管理者権限が必要になるので自分のパスワードを入力します。 | + | # 検索窓に「synaptic」と入力します。(実際には3文字ほど入力した時点で候補としてSynapticアイコンが表示されます。) |
+ | # 表示されたSynapticアイコンをクリックするとパスワードの入力画面になりますが、パッケージのインストールには管理者権限が必要になるので自分のパスワードを入力します。 | ||
=== アップデートの方法 === | === アップデートの方法 === | ||
69行目: | 79行目: | ||
# 「適用」ボタンを押して、「以下の変更を適用しますか?」にはアップデートの変更を適用するので「Apply」ボタンを押します。 | # 「適用」ボタンを押して、「以下の変更を適用しますか?」にはアップデートの変更を適用するので「Apply」ボタンを押します。 | ||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | == | + | == 【必須】 日本語入力(ibus-mozc)のインストールと設定 == |
日本語入力に必要な漢字変換ソフトの「mozc」(Google日本語入力のオープンソース版)をインストールします。 | 日本語入力に必要な漢字変換ソフトの「mozc」(Google日本語入力のオープンソース版)をインストールします。 | ||
99行目: | 105行目: | ||
追加したら、画面右上のシステムメニュー横に「ja」というアイコンが表示されているので、マウス右クリックしてメニューから「日本語 (mozc)」を選択すれば、日本語入力ができるようになります。 | 追加したら、画面右上のシステムメニュー横に「ja」というアイコンが表示されているので、マウス右クリックしてメニューから「日本語 (mozc)」を選択すれば、日本語入力ができるようになります。 | ||
− | == | + | == 【任意】 日本語フォントの設定 == |
日本語フォントはすでに入っていますが、インストールされている[https://www.google.com/get/noto/ Noto CJK Fonts]を標準フォントに設定すると、より見やすくなるので設定しておきましょう。 | 日本語フォントはすでに入っていますが、インストールされている[https://www.google.com/get/noto/ Noto CJK Fonts]を標準フォントに設定すると、より見やすくなるので設定しておきましょう。 | ||
154行目: | 160行目: | ||
</alias> | </alias> | ||
</fontconfig> | </fontconfig> | ||
+ | |||
+ | === おすすめのフォントパッケージ === | ||
+ | |||
+ | 自分がよく使うフォントパッケージです。 | ||
+ | |||
+ | * 和文フォント | ||
+ | ** fonts-ipaexfont | ||
+ | ** fonts-mplus | ||
+ | ** fonts-sawarabi-gothic | ||
+ | ** fonts-sawarabi-mincho | ||
+ | ** fonts-oradano-mincho-gsrr | ||
+ | ** fonts-horai-umefont (Wine用) | ||
+ | * 欧文フォント | ||
+ | ** fonts-roboto | ||
+ | ** fonts-lato | ||
+ | ** fonts-opendin | ||
+ | * 固定幅フォント | ||
+ | ** fonts-ricty-diminished | ||
+ | ** fonts-inconsolata |
2018年3月10日 (土) 09:35時点における版
目次
[非表示]はじめに
ここでは、Debianインストール後におこなう初期設定を説明します。
設定については、見出しに必ずおこなってもらいたい設定を「【必須】」、任意でおこなってもらう設定には「【任意】」とつけているので参考にしてください。
このページの注意
[ 編集]起動とログイン
PCを再起動をして起動メニューの「Debian GNU/Linux」を選択するとシステムが起動します。
起動の最中、HDDの暗号化解除のためにパスワードの入力を求められるのでインストール時に設定したパスワードを入力します。
パスワードを入力しているときは、文字が見えないので慌てずに設定したパスワードを入力してください。 入力を間違えて最初から入力しなおしたい場合は、Ctrl+uを押すと入力していたパスワードがクリアされます。
パスワードが正しければ起動が続行してGUI画面が表示されます。
ログイン方法は、名前をクリックしてパスワードを入力します。
GNOMEデスクトップの操作方法
インストールのページでも説明しましたが改めて説明します。
画面構成
この画面は「GNOME Shell」と呼ばれる画面です。 操作は左上と右上にあるメニューからおこないます。
(1) 画面左上にある「アクティビティ」です。アプリの起動やウィンドウの一覧をおこないます。クリックすると画面が切り替わります。 (2) 画面右上の電源アイコンなどが並んでいる部分は「システムメニュー」です。クリックするとメニューが表示され、設定の変更やログアウト、電源を切るなどの操作をおこないます。
アプリの起動方法
アプリケーションを起動するには、画面左上の「アクティビティ」と書かれた部分(1)をクリックします。 画面が切り替わり、左側の「Dash」と呼ばれる部分によく使うアプリが登録されています。利用したいアプリがあればクリックすると起動します。
Dashにアプリが無い場合は、(2)の「アプリケーションを表示する」ボタンを押してアプリ一覧から選択します。 アプリ一覧に表示されないアプリは、画面中央下にある「すべて」をクリックすると全アプリのアイコンが表示されます。
そのほか、アクティビティで知っておくと良いことは
- アプリは「検索ワードを入力…」と書かれた検索窓にアプリ名を入力して表示を絞り込めます。
- よく使うアプリは、アイコン上でマウス右クリックをすると登録メニューが開くので、登録しておくとすぐに起動できます。
- アクティビティ画面は、「Super(Windows)」キーを押すと直接アクティビティ画面へ移動ができます。
【必須】 OSとアプリのアップデート
最初にOSとアプリをアップデートします。 OSとアプリをアップデート・インストールをする方法は、コマンドラインやGNOMEソフトウェアを使う方法がありますが、ここではGUIのパッケージマネージャー「Synaptic」を使った方法を紹介します。
Linuxのアプリケーション・パッケージについて
[ 編集]Synapticの起動
- 「アクティビティ」をクリックまたは「Super(Windows)」キーを押します。
- 検索窓に「synaptic」と入力します。(実際には3文字ほど入力した時点で候補としてSynapticアイコンが表示されます。)
- 表示されたSynapticアイコンをクリックするとパスワードの入力画面になりますが、パッケージのインストールには管理者権限が必要になるので自分のパスワードを入力します。
アップデートの方法
- Synapticの「再読み込み」ボタンを押して、リポジトリのファイルリストを更新します。
- 「すべてアップグレード」ボタンを押します。「依存により要求された変更を追加しますか?」はアップデートによる変更をマークするので「マーク」ボタンを押します。
- 「適用」ボタンを押して、「以下の変更を適用しますか?」にはアップデートの変更を適用するので「Apply」ボタンを押します。
【必須】 日本語入力(ibus-mozc)のインストールと設定
日本語入力に必要な漢字変換ソフトの「mozc」(Google日本語入力のオープンソース版)をインストールします。
ibus-mozcのインストール
- Synapticを開きます
- Synapticの「検索」ボタンを押して、「mozc」と検索します
- 検索された一覧から「ibus-mozc」をクリックし、メニュー「パッケージ」→「インストール指定」(またはパッケージ名の上で右クリック、メニューから「インストール指定」を選択)してインストールマークをつけます
- 「適用」ボタンを押して、「以下の変更を適用しますか?」画面で「Apply」ボタンを押します
- インストールが終わったらSynapticを閉じてPCを再起動します。(ログアウトだけでは有効にならないのでご注意ください)
ibus-mozcの設定
はじめにキーボードの種類に追加します。
- システムメニューから「設定」を開きます
- 「Region&Language」(地域と言語)を開きます
- 「入力ソース」の「+」ボタンを押して「日本語」を選びます
- リストから「日本語 (mozc)」をクリックして「追加」ボタンを押します
- 「入力ソース」にある「日本語 (mozc)」をクリック、「^」ボタンを押してリストの一番上に移動させます
- 「Region&Language」(地域と言語)を閉じます
追加したら、画面右上のシステムメニュー横に「ja」というアイコンが表示されているので、マウス右クリックしてメニューから「日本語 (mozc)」を選択すれば、日本語入力ができるようになります。
【任意】 日本語フォントの設定
日本語フォントはすでに入っていますが、インストールされているNoto CJK Fontsを標準フォントに設定すると、より見やすくなるので設定しておきましょう。
VLゴシックとDroid Sans Fallbackフォントの削除
表示に利用されているVLゴシックフォントと多言語フォントのDroid Sans Fallbackは必要がないので両方を削除します。
- Synapticを開きます
- Synapticの「検索」ボタンから「fonts-」と検索します
- リストの中から「fonts-vlgothic」と「fonts-droid-fallback」パッケージを探し出し、メニュー「パッケージ」→「削除指定」(またはパッケージ名の上で右クリック、メニューから「削除指定」を選択)を、それぞれのパッケージに付けます
- 「適用」ボタンを押して、「以下の変更を適用しますか?」画面で「Apply」ボタンを押します
- Synapticを閉じます
フォントの設定を追加
- 設定ファイルを保存するフォルダを作成
- 「アクティビティ」メニューをクリックし「ファイル(Nautilus)」を起動します
- 起動した「ファイル」の右側にあるメニューから「隠しファイルを表示する」にチェックを入れます
- 「.config」フォルダを開き、右クリックメニューの「新しいフォルダ」から「fontconfig」という名前のフォルダを作成します
- 「ファイル(Nautilus)」を閉じます
- geditを開いて設定ファイルを作成
- 「アクティビティ」メニューをクリック。検索窓に「gedit」と入力してgeditを起動します
- 以下の設定をコピーしてgeditに貼り付けます。コピーして貼り付ける手順はWindowsやMacと同じです
- 「保存」ボタンを押して、保存先を作っておいた「.config/fontconfig」フォルダ(「.config」をクリックして「fontconfig」フォルダをクリックする)、名前を「fonts.conf」で保存します
- geditを閉じます
- いったんログアウトをしてログインしなおします
.config/fontconfig/fonts.conf の内容
<?xml version="1.0"?> <!DOCTYPE fontconfig SYSTEM "fonts.dtd"> <fontconfig> <alias> <family>serif</family> <prefer> <family>Noto Serif CJK JP</family> <family>IPAPMincho</family> </prefer> </alias> <alias> <family>sans-serif</family> <prefer> <family>Noto Sans CJK JP</family> <family>IPAPGothic</family> </prefer> </alias> <alias> <family>monospace</family> <prefer> <family>Noto Sans Mono CJK JP</family> <family>IPAGothic</family> </prefer> </alias> </fontconfig>
おすすめのフォントパッケージ
自分がよく使うフォントパッケージです。
- 和文フォント
- fonts-ipaexfont
- fonts-mplus
- fonts-sawarabi-gothic
- fonts-sawarabi-mincho
- fonts-oradano-mincho-gsrr
- fonts-horai-umefont (Wine用)
- 欧文フォント
- fonts-roboto
- fonts-lato
- fonts-opendin
- 固定幅フォント
- fonts-ricty-diminished
- fonts-inconsolata