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共謀罪に抗して/OS/Debian

7,337 バイト追加, 2018年2月14日 (水) 01:44
Debianのインストールページを作成
= Debian GNU/Linux =

Debian(でびあん)とは、コンピュータのための自由なオペレーティングシステム(OS)を開発するために連携した個人の集団と作成されたオペレーティングシステムの名称です。

* Debian – ユニバーサルオペレーティングシステム: https://www.debian.org/
* Debian JP Project: https://www.debian.or.jp/

== なぜDebianを使うのか ==

「なぜDebianを使うのか」と尋ねられますが、Debianを使ういくつかの理由を挙げます。

* 非営利かつボランディアベースで開発されていて、企業Linuxディストリビューションのように企業の意向に左右されること無く開発されているから。
* 100%フリー(自由)ソフトウェアであり続けることやバグ情報などの問題を隠さないといったDebianとしての姿勢をまとめた「[https://www.debian.org/social_contract Debian社会契約]」を制定し、現在もその方針に沿って活動をしているから。
* Debiaに収録されているパッケージ(ソフト)は、「[https://www.debian.org/social_contract#guidelines Debianフリーソフトウェアガイドライン(DFSG)]」に沿って厳格に分けて作成、管理されており、DFSGに合致してDebianと認められた自由/オープンソースソフトウェアとDFSGに合致しない不自由(プロプライエタリ)なソフトウェアの両方が用意されユーザーの状況や好みに応じて利用できるから。
ちなみにDebianフリーソフトウェアガイドラインは、オープンソースソフトウェアであることを判定するための指針となる「[http://www.opensource.jp/osd/osd-japanese.html オープンソースの定義]」の元となりました。

ほかにも理由はありますが、その他の疑問などはDebianサイトの「[https://www.debian.org/intro/about Debian について]」や「[https://www.debian.org/intro/why_debian Debian を選ぶ理由]」を参照してください。

= Debianのインストール =

これからDebianをPCへインストールしますが、初めてDebianを使う人が確実にPCへインストールしてデスクトップ環境を利用するために「HDDの容量などを多く使ったとしても簡単、確実な方法を選ぶ」という方針を決めました。
この方針に沿ってPCにインストールするために、以下の条件でインストールします。

# PCには一つのOS(Debian)しかインストールしない
# インストールがひとつのイメージファイルだけで完結するライブイメージを使う

== インストール用イメージファイルのダウンロード ==

インストール用イメージファイルをダウンロードしましょう。

自分のPCが32ビットか64ビットかわからない人は、32ビット版と書かれた方にアクセスしてください。また、インストールするPCのメモリが4GB未満なら、その方も32ビット版をお使いください。

* 64ビット版(amd64)ライブイメージファイル: https://cdimage.debian.org/cdimage/unofficial/non-free/cd-including-firmware/current-live/amd64/iso-hybrid/
* 32ビット版(i386)ライブイメージファイル: https://cdimage.debian.org/cdimage/unofficial/non-free/cd-including-firmware/current-live/i386/iso-hybrid/

アクセスすると似たようなファイルが並んでいますが、この中で末尾が「.iso」というファイルをダウンロードします。 そのほかファイル名にgnomeやkdeといった名前もついていますが、これはデスクトップ環境の名前です。

Linuxのデスクトップ環境はWindowsやMacのように決まった変更ができないデスクトップ環境ではなく、機能やメモリ使用量などの条件から複数のデスクトップ環境が選べます。 迷ったらgnomeとついているisoファイルをダウンロードしてください。

* デスクトップ環境(上にあるほど高機能だがメモリ使用量が多い)
** GNOME(グノーム)
** KDE
** Mate(マテ)
** XFCE4
** LXDE

== イメージファイルをUSBメモリに書き込む ==

ダウンロードしたライブイメージファイルをUSBメモリに書き込みます。 ここで注意してほしいのはUSBメモリへの書き込みはファイルのコピーではなく、書き込みソフトを使ってUSBメモリに書き込む必要があります。

イメージファイルをUSBメモリへ書き込むにはWindows、Mac、Linuxで利用できる[https://etcher.io/ Etcher]というソフトがあるので、これを使います。

* Etcher: https://etcher.io/

Etcherの使い方は簡単です。

[[ファイル:Etcher.png|640px|Etcher]]

最初に左側にある「Select Image」ボタンを押して、ダウンロードしたイメージファイルを指定します(1)。 次にPCにUSBメモリが刺してあればデバイスが表示されているので書き込みをしていいか確認をして(2)、右側にある「Flash!」ボタンを押せば(3)書き込みが始まります。

書き込みが終われば、インストール用USBメモリの作成は終了したのでPCからUSBメモリを抜いてください。

== USBメモリからの起動 ==

PCのBIOSまたはUEFIの起動デバイスの設定を変更して、作成したUSBメモリから起動をします。
このときの注意としては、Windows 8以降のPCではUEFIが使われていますが起動デバイスの順番変更のほかに、セキュアブートを無効にする必要があります。

=== ライブで確認をする ===

USBメモリが起動したら、Debianをインストールをする前にインストールしても問題がないかライブシステムを使って確認しましょう。

メニューの上から2つめにある「Debian Live with Localisation Support」を選んで、Japaneseを選んで起動します。

[[ファイル:001-debian stretch install.png|640px|インストーラメニュー]]

無事起動したでしょうか。無線LANで接続などデバイスの問題はありませんか? この時点で問題があるようならば、インストールしてもデバイスなどが利用できない可能性が高いので残念ですがインストールは中止しましょう。

== Debianのインストール ==

問題がないようでしたらPCを再起動してDebianをインストールします。
もう一度、USBメモリから起動して、今度はメニューの上から3番目にある「Graphical Debian Installer」を選択してインストーラーを起動します。
インストールの方針としては以下の方針でインストールします。

* HDDのパーティションは分割しない(/homeなどに分割しない)
* HDDを暗号化する

後で変更できますが以下の情報も必要になるので考えておきます。

* アカウント名
* アカウントのパスワード
* パーティション暗号化用のパスワード

準備ができたらインストールを始めます。 ここからはスクリーンショットの解説で説明します。
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